こんにちは、十和田櫂です。先日、書籍紹介で「谷村新司の不思議すぎる話」をご紹介しました。それからというもの「昴」に取りつかれてしまい、すわプレアデス星団からコンタクトがくるのでは!?と期待しています。
今回は徒然なるままに「昴」の歌詞について考えてみたコラムです。こんなコラム書く必要あるのかなと思って一週間。でもやっぱり書かなくてはいけないという気持ちのままに書きます。このブログを書きながらもちろん「昴」聞いてますよ(笑)
目次
「昴」歌詞
昴 作詞・作曲 谷村新司
目を閉じて何も見えず 哀しくて目を開ければ
荒野に向かう道より 他に見えるものはなし
ああ砕け散る宿命の星たちよ
せめて密やかにこの身を照らせよ
我は行く 蒼白き頬のままで
我は行く さらば昴よ
呼吸をすれば胸の中 凩は吠き続ける
されどわが胸は熱く 夢を追い続けるなり
ああ さんざめく 名も無き星たちよ
せめて鮮やかに その身を終われよ
我も行く 心の命ずるままに
我も行く さらば昴よ
ああ いつの日か誰かがこの道を
ああ いつの日か誰かがこの道を
我は行く 蒼白き頬のままで
我は行く さらば昴よ
我は行く さらば昴よ
(「谷村新司の不思議すぎる話」より)
「昴」についての谷村新司さんの視点
「昴」誕生当初
谷村さんは「昴」を書きあげた時の心境をこう語っています。「昴」は引越しの最中にふとひらめいた歌だったそうです。
『昴』の歌詞はまず初めに頭にポンと降りてきたのは、いちばん最後のフレーズである「さらば昴よ」でした。そこから逆算して作り上げたのが『昴』の歌詞なのです。
(「谷村新司の不思議すぎる話」より)
そして書き上げた後に、どのように解釈して歌うのか考えたとのこと。その解釈がこちらです。
みんなが途中で挫折して追いきれなかった夢を預かって、みんなの気持ちを代表してこれから先へ進んでいきます
(「谷村新司の不思議すぎる話」より)
この「昴」は谷村さんがアリス絶頂期からその「やま」を降りるきっかけとなったとおっしゃっています。
プレアデス星団からのメッセージ
55歳で帯状疱疹を患った際に「昴」をあらためて考えてみようと思ったそうです。その時に見つけたインターネットサイト「プレアデスからのメッセージ」に不思議なひとことが。
「我々からのメッセージは、すべてこの歌詞に込められています」
(「谷村新司の不思議すぎる話」より)
このページはその後二度と現れることはなかったそうです。そして谷村さんはこのメッセージを受けてさらに深く「昴」と向き合ることになったとのことです。プレアデス星団からのコンタクトと受け取った谷村さんは独学で研究をつづけた結果、なんとダイレクトに会話できるようになりました。
そして至ったのがこの心境。そして昴をめぐる旅へと出発するのです。
あの曲を書いたあなたには、世界の悩める人びとに新しい考え方や視点を持つための気づきを与えるきっかけつくりをする使命がありますよ」と励ましてくれている
(「谷村新司の不思議すぎる話」より)
昴を巡る旅の果てに至った心境
昴とは
昴とは、古代中国では収穫のタイミングを図るものであったり、航海の目印ともされていて、結果、財産をもたらす「財の星」と言われていました。谷村さんはこの時に「昴」とは、そして「さらば昴よ」の意味について真実の気づきがあったとおっしゃっています。
もしも昴が「財の星」だとしたら、現代風に言うならそれはまさしく物質文明のシンボル。その「昴」に「さらば」と告げるのは、物質文明にサヨナラを告げようという意味にほかならないのです。(中略)今後は目に見えないモノを見て、お金やモノといった物質に囚われることなく、精神的な豊かさを追い求める新しい時代を作っていこう!
(「谷村新司の不思議すぎる話」より)
昴の原風景を巡る旅で出会った「昴」の本当の意味
『昴』の曲作りのときの原風景は、どこまでも続く金色の草原であり、低い山並みであり、そして満天に星がさんざめく夜空でした。(「谷村新司の不思議すぎる話」より)
新たな感覚を得るために体内を空っぽにしておくと、木枯らしが吠き続けるように未知の何かがインプットされる。それが『昴』の歌詞の真意であり、その準備のための1週間だったと気がついたのです。(「谷村新司の不思議すぎる話」より)
「さらば昴よ」が意味すること。目に見えるモノだけに縛られる物質的な生き方に別れを告げ、目に見えないモノを大事にする精神的に豊かな生活を選ぼうという隠れたメッセージだったのです。
「我は行く 蒼白き頬のままで」というのは、「目に見えないモノを大切にする」という新しい価値観に基づいた世界を作り上げるために、「目に見えるモノしか信じない」という古い価値観に基づいた世界を、シヴァの精神に則って一度壊してみようという宣言だった。
「星」とはひとのこと。「砕け散る」というのは、新しい価値観を創造するための破壊を指しています。
つまり、いままでの価値観をリセットして、目に見えない精神的な豊かさを追い求めよう、という旅路にいる、ということが「昴」の真の歌詞の意味であると谷村さんはおっしゃっています。
「昴」について考えてみた
物質の豊かさを超えた精神的に豊かな世界に行くのだ、という谷村さんのラストアンサー。ふと考えてみるとこの話、魂の生まれ変わりをうたっているのではないかと思うのです。魂は生まれ変わりを繰り返し、その行き着く先が、さらば昴。そう考えるとしっくりきそうな感じがしました。
目を閉じて何もみえず 哀しくて目を開ければ
荒野に続く道よりほかに見えるものはなし
ああ砕け散るさ宿命の星たちよ せめて密やかにこの身を照らせよ
我はゆく 蒼白き頬のままで
我はゆく さらば昴よ
息をすれば胸の中 木枯らしは吠きつづける
されど我が胸は熱く夢を追い求めるなり
嗚呼さんざめく名も無き星たちよ せめて鮮やかにその身を終われよ 我もゆく 心の命ずるままに 我もゆく さらば昴よ
ああいつの日か誰かがこの道を ああいつの日か誰かがこの道を
「昴」をカバーしている歌手の方々
いろいろな方が「昴」をカバーしています。YouTube投稿ご紹介します。なお、YouTubeチャンネルをこのブログとは一切関係はありません。
美空ひばり
デーモン小暮
都はるみ
テレサテン
キム・ヨンジャ
まとめ
いかがだったでしょうか?名曲「昴」、歌詞が難解だと思っていましたが、やはり深い意味が隠されていたのですね。
- 物質的な豊かさを求めることをため、精神的な豊かさを求める魂への旅路
もう一度「昴」を聞き直してみると感じることが変わるかもしれませんね!
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